PCやお金の計算は大好きだけど、漢字や法律が出てくると吐き気がする
フリーランスママ3年目のリエ( @olioli_web )です。
最大100万円もらえる?!というフリーランスのコロナ救済措置である「持続化給付金」
私自身小さな事業主なので「関係ないのかな〜」なんてどこかで思っていましたが、全然そんなことなかった・・・開業届を出している人は絶対申請するべきです!
※2020/05/27訂正追記
届を出していなくても事業収入(雑所得でも)があれば対象になる場合があります。
この記事や公式サイトを見てもわからない・・・という場合は直接問い合わせてみることをオススメします。
こういう記事はとっても苦手なのですが…
苦手で手こずったからこそ誰かのお役に立てるかなぁ〜と思い、書いてみることにしました。
申請自体は、PCやスマホ、そして必要書類があればすぐにできます!
書類の準備だけ私はちょっと悩んだのと、要件などを読んでいて「む、難しい〜〜〜」と感じたので、できるだけ平たい言葉で、そして私のような個人事業主さんに必要なポイントをピックアップして書きました。
この記事は・・・
税理士の西岡久美先生に監修いただきました!
ありがとうございます!
フリーランスのコロナ救済「持続化給付金」とは?自分は対象者になる?
コロナの影響で売上に影響を受けた事業者に対して、事業継続・再起のために使える給付金です。
フリーランス・個人事業主の場合は、MAX100万円まで受け取ることができます。
フリーランス・個人事業主の対象になる条件は?
- 2019年以前に開業(事業収入=売上がある)
そして今後も事業継続する意思がある - 2020年1月以降、コロナの影響等で2019年と比べて収入が50%以上減少した月がある
※2020/05/27訂正追記
2020年1~3月開業のフリーランスも給付金の対象になることが決まりました。
申請の開始は6月中旬を予定しているそうです。
↓正式な発表や申請方法の案内を待ちましょう。
持続化給付金申請サイト(経済産業省)
- 2018年に開業している。
- 去年の3月売上が20万、今年の3月の売上が5万。
→条件を満たしています!!
開業届を出していればいいの?
→「申請の特例」があります。
確定申告書類がない人(昨年は申告義務がなかった人)も2019年分の市町村民税・特別区民税・都道府県民税の申告書類の控えの提出等々でOK。
また2019年12月31日(=開業日が12/31)までに開業届を出しており、条件に当てはまれば申請が可能!
他にも特例あり。
ここでは申請の流れをメインに説明するので、詳しく解説しませんが・・・
対象になるのか不安な方は公式サイトでご確認ください。
対象者要件 | 持続化給付金 (中小企業庁)
給付金の計算方法は?
どうやって計算するの?
給付金の給付額は、100万円を超えない範囲で、2019年の年間事業収入から、対象月の月間事業収入に12を乗じて得た金額を差し引いたものとします。
※月間事業収入が、前年同月比50%以下となる月で任意で選択した月を【対象月】と呼びます。対象月は、2020年1月から12月までの間で、事業者が選択した月とします。
去年の3月売上が20万、今年の3月の売上が5万
去年の総売上(経費を引く前の年商)が300万円
だと仮定します。
※この売上が50%以上減少した月(自分で選択できる)を「対象月」と呼びます。
それをこの式に当てはめます。
前年の総売上ー(対象月の今年の売上×12)
300万円ー(5万円×12ヶ月)
=300万円ー60万円
=240万円
↑この「240万円」のところが売上減少分=給付金になる
のでこの場合はMAXの100万円がもらえる!ということ。
じゃあ私は100万円もらえる対象になるんだ!
ちなみに・・・2019年10月に開業した人の場合(対象月を3月とします)
前年2019年同月の売上と比較して50%減ではなく、前年の売上の月平均と比較して50%減かどうかで判定します!
例えば・・・
2019年10月30万
2019年11月40万
2019年12月50万
=合計120万円、平均40万円
対象月2020年3月の売上20万円
→2019年の月平均売上に比べて50%以上減
なのでまず給付される!
そして金額は・・・
120万円÷3ヶ月×12=480万円(年間売上と仮定)
480万円ー20万×12=240万円
なのでこの場合もMAXの100万円が給付される!
「持続化給付金」の申請方法、用意する書類は?どうやって申請するの?
給付金の申請は、インターネット環境があれば(スマホでもできるようですが、PDF書類の添付がある方はPCからの方が良いかも)割とすぐできます。
\こちらからできます/
必要書類に少し手間取ったので、まとめておきます。
持続化給付金の申請に必要な書類は?
必要な書類は以下の通り
(全てPDFやJPEGデータ等でアップロードします)
- 2019年(度)の確定申告書類
- 対象月の売上台帳等
- 通帳のコピー
- 本人確認書類
一つずつ見ていきます。
①2019年(度)の確定申告書類
最新で提出した確定申告の書類です。
- 確定申告書第一表(1枚)
- 所得税青色申告決算書(2枚)(白色の方はなし)
(どちらも収受日付印が押されているもの)
+
e-tax=電子申告の方は、受信通知(メール詳細)
↑こちらをPDFやJPEGデータ等で準備します。
苦手な私はどれがどれだかわからなくなったので、以下画像をご参照くださいっ!
①確定申告書第一表
(見本ですいません・・・)
②所得税青色申告決算書(2枚)
※青色申告の方のみ
↑
これらはバラバラに添付する(第一表/決算書)必要があるので、PDFはバラしておくか別々にスキャンや撮影しておいた方が良いです。
+e-tax=電子申告の方は、受信通知(メール詳細)が必要です。
〜受信通知(メール詳細)の取得方法〜
顧問税理士さんがいる人→お願いするともらえる
自分で申告している人→e-Tax受付システムへログインしてその中のメッセージBOX内にあるのでそちらを提出します。
↓↓e-Tax受付システム
https://www.e-tax.nta.go.jp/index.html
メッセージBoxの確認には、「利用者識別番号」とご自身で設定した「暗証番号」が必要です。
②対象月の売上台帳等
私の場合は3月を対象月としたので、今年2020年3月の売上が証明できる書類になります。
申請する対象月の事業収入額がわかる書類であれば、フォーマットの指定はありません。経理ソフト等から抽出したデータ、エクセルデータ、手書きの売上帳などでも構いません。
※給与明細、通帳の写し、レシート、請求書等は認められません。
※提出するデータが対象月の事業収入であることを確認できるよう、対象となる【売上月】を記載してください。
※対象となる売上月の【売上額】の【合計】を記載してください。
※売上額が0円の場合は、【対象となる売上月】の売上額が【0円】であることを明確に記載してください。
私の場合は、会計ソフト「freee」を使っているので出力の仕方を調べてみました。
「総勘定元帳」を出せば良いそう。
<参考>新型コロナウイルス感染症に関わる融資や持続化給付金申請時の添付書類の出力方法は?(freeeヘルプセンター)
freeeを使っている方のみですが・・・出し方をまとめておきますね♪
③通帳のコピー
- 銀行名
- 支店番号
- 支店名
- 口座種別
- 口座番号
- 口座名義人
が確認できればOKだそう。
紙の通帳をスマホで撮影したものや、電子の場合はスクリーンショットなどで良いみたいです。
<参考>
https://www.jizokuka-kyufu.jp/procedures_flow/documents/#document_solo3
- 銀行名
- 支店番号
- 支店名
- 口座種別
- 口座番号
- 口座名義人
が確認できればOKなので、私は一応トップ画面のスクショと口座残高をPDF出力したものを用意しました。
④本人確認書類
以下のどれかをスマホなどで撮影すればOKです。
- 運転免許証(両面)(返納している場合は、運転経歴証明書で代替可能。)
- 個人番号カード(オモテ面のみ)
- 写真付きの住民基本台帳カード(オモテ面のみ)
- 在留カード、住民票の写し及びパスポート(顔写真の掲載されているページ)の両方、外国人登録証明書(在留の資格が特別永住者のものに限る。) (両面)
いずれの場合も申請を行う月において有効なもの&記載された住所が申請時に登録する住所と同一のものであること。
↑を保有していない場合は、以下で代替可能です。
- 住民票の写し及びパスポート(顔写真の掲載されているページ)の両方
- 住民票の写し及び各種健康保険証の両方
私はマイナンバーカードを撮影しましたっ!
持続化給付金の申請の流れは?
ここまでできたらあとは入力していくだけっ!
あと一息です。
流れは公式サイトの図がわかりやすかったので、そのままお借りします。
実際の画面も操作しながら撮ってみました。
こんな流れで申請していきます。
まず中小企業庁の特設サイトにアクセスします。
最初にメールアドレスの認証&マイページの作成をします。
仮登録を完了させます。
こんなメールが届くので本登録をしましょう。
ログインIDとパスワードを設定し宣誓事項に同意します。
屋号名や個人情報を入力していきます。
業種の分類が少し難しいかもしれません。
↓こちらで自分の職業の業種が調べられます。
統計で見る日本
申請中の画面にある「分類一覧を見る」からも飛べます。
↑webデザイナーである私はこんな感じ!
設立年月日などを「開業届」を確認して入力します。
そしていよいよ?給付金の計算画面です。
最初に計算しておいた金額を入れます。
(以下の数値は仮で入れています)
正しく入力できていると・・・給付予定額「100万」になっています!
そして最初に準備しておいた書類をアップロードしていきます。
まずは通帳のコピー。
次に
- 2019年の確定申告書
- 今年の対象月の売上台帳になるもの
- 本人確認書類
をアップロードしていきます。
次に進むと確認画面になります。
添付書類の画面で「ファイルを表示」で先ほどアップした書類が見れますので確認すると良いです。
確認したら最後に申請!
これで不備がなければ給付金が振り込まれるはずです。
(特に確認のメールは来ませんでした)
2週間後また書きます。
→<追記>無事に給付金を受け取りました。
なんと2週間より早く振り込んでいただいていました。
注意点!もらった持続化給付金は課税対象になる
例えば事例の通り、100万円の給付金を受け取れた場合・・・これは2020年の収入になります。
2020年の確定申告をする際は、事業所得の総収入金額に貰った給付金を加味する必要があります。
勘定科目は、雑収入として計上します!
仕訳は・・・
(普通預金)1,000,000円/(雑収入)1,000,000円
※ちなみに消費税の納税義務者の方、不課税取引なので頂いた給付金に関して消費税の納税は発生しません。
まとめ:小さなフリーランス・個人事業主でも持続化給付金は申請しておこう!
私のような主婦の小さな個人事業主さんや2019年開業の方も給付金はもらえる場合がほとんです。
流れを再度確認です。
- 対象になるか確認
- 金額を計算してみる
- 必要書類を用意する
- 特設サイトから申請をする
- 2週間ほど待つ
以上!
慣れない作業ではありますが、あっという間に終わりました!
ぜひ早めにやっておくことをオススメします。
常日頃の作業の大切さも痛感しました!
久美先生ありがとうございますm(_ _)m