最近二人の母になりました。
フリーランスママ3年目、web集客アドバイザーのリエ( @olioli_web )です。
フリーランスでなくても女性にとって一大イベントな妊娠出産。
「世界が変わる」というのは大げさなことではなく…
180°ライフスタイルや体も心も変化します。
特に収入や仕事の保証がなく、産休育休制度もないフリーランスにとっては大きな問題となるのではないでしょうか。
いつから産休に入る?
仕事はどうセーブする?
お客様にはいつ伝える?
産後はいつ復帰する?
お仕事は休んでもあるのだろうか?
私もそんな悩みと不安でいっぱいでした。
私が2人目の出産にあたり、
- 約10か月でリアルに体験して得た教訓
(できれば真似しないで欲しいことが多め) - フリーランス女性が今からできる対策や心構えについて
これらをまとめていきます。
- 現在妊娠を考えている
- 将来子供を持つ可能性がある
- 二人目三人目を計画している
- 将来フリーランスで働きたい
はじめに・・・
私のこと(妊娠当時)
フリーランスwebデザイナー2年目
◆ホームページ制作&運用業務
(個人&業務委託少し)
◆販促物のデザイン
◆講師やオリジナル講座作り
◆コミュニティ運営など色々
・長男3歳(幼稚園児)
・転勤族で核家族
フリーランスの産休と育休、国の制度について
まず当たり前ですがフリーランスには会社員のような産休や育休といった制度はありません。
これは自分で決めて公表して仕事をコントロールするしかないのです。
\こんな便利なサイトがありました/
産休・育休はいつから?産前・産後休業、育児休業の自動計算|妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ
…でこれで算出される期間、特に産前産後休暇については私はその通りにすべきだと思います。
私は次男が1/31に生まれたのですがこのサイトで計算すると・・・
産前休業期間
2019年12月21日〜2020年1月31日
産後休業期間
2020年2月1日〜2020年3月27日
育児休業期間
2020年3月28日~子供が1歳になる誕生日の前日まで
私自身は38週(37週〜が生まれてもOKな時期です)…生まれる直前までがっつり仕事をしてました。
本当は12月でお休みに入る予定だったのに、色んなトラブルやスケジュール管理不足で結果こうなってしまったのです。
フリーランスが妊娠出産でもらえるお金は?
まず妊娠出産でもらえるお金は、一般的に3種類あります。
出産育児一時金 | 妊娠4ヶ月以上の全ての人が対象 赤ちゃん一人につき42万円 |
---|---|
出産手当金 | 会社員の方が対象 給与額や会社を休んだ日数で計算 |
育児休業給付金 | 会社員の方が対象 育児休業中に申請することでもらえる給付金 (育児休業開始時賃金日額×支給日数(通常30日)の67%) |
この中でフリーランスがもらえるお金は、出産育児一時金42万円のみです。
※参考までに・・・
こちらも概算を計算できるサイトがありました!
産休・育休はいつから?産前・産後休業、育児休業の自動計算詳細事項入力・計算|妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ
- 出産育児一時金(概算)
420,000円
- 出産手当金(概算)
435,806円
- 育児休業給付金(概算)
1,217,332円
フリーランスの妊娠・出産〜妊活から妊娠初期のこと〜
妊活中に出来ること、知っておいて欲しいことです。
まずつわりは、やばい!です。
このやばさは本当に人によりますし、さらにその時の妊娠により全然違います。
酷い人は仕事も普段の生活もできないくらいになります。
そうでなくても妊娠初期は心も不安定な時期…
気が気じゃなくなるでしょう。
私自身は二人目の妊娠が分かったとき、自主開催の講座を始めたばかりでした。
一人目よりもつわりはだいぶ軽かったこと、そして正直二人目なので忘れてしまうくらい仕事に没頭していました…。
でもこの時期は体も心もすごくデリケートです。
もし妊娠を望んでフリーランスとして仕事をしている場合は…
- 普段からキャパオーバーな仕事の仕方はしない
- 短納期の仕事もできるだけ受けない
- 妊娠してつわりがあまりにも酷い時は、きちんとクライアントに申し出て納期を延ばしてもらったりお休みをもらうなりする(なるべく理解のあるクライアントを選ぶ)
こんな感じで少し対策ができるかなと思います。
私はフリーランス1年目過労で不妊疑惑でしたが、睡眠を削るのをやめたことやストレスを減らしたことで2人目を授かることができたと思っています。
フリーランスの妊娠・出産〜妊娠中の仕事の仕方〜
まず
- 妊娠中は戦闘力50%
- 妊婦健診が定期的にある
これをぜひ肝に命じておいてほしいなと思います。
妊娠中は戦闘力50%な理由
安定期に入れば少しホッとしますし、体調も落ち着く方が多いでしょう。
でも妊婦に安定なんて本当はないのです。
人によってはつわりが長引いたり後期つわりがある方もいます。
胃が圧迫されて常に気持ち悪い感じ。
私は一人目も二人目もこの傾向がありました。
食事をするととにかく常に気持ち悪かった。
妊娠中の体はもう普段の体ではありません!
お腹の中で命を育むって大仕事、見えないところでママの体力はすごく消耗しています。
「戦闘力50%」は私の体感ですが、頑張れてしまうけど本当に疲れやすいです。
頭もなんだかぼーっとしてしまうこともあります。
とにかく妊娠がわかった時点で
長期に渡る仕事は受けない。
責任が重すぎる大きな仕事は受けない。
これに尽きます。
産後はできないから!と仕事を受け過ぎてしまい、結果スケジュールがだだ崩れ。
38週まで仕事をする羽目に…。
お客様にもご迷惑をかけてしまいました。
意外にネックになる妊婦健診
妊娠すると「定期的な通院」をスケジュールに組みこまねばなりません。
受診の頻度は以下の通り。
初期から妊娠23週までは4週間に1回
妊娠24週 から妊娠35週までは2週間に1回
妊娠36週から 出産までは週1回の受診をおすすめしています。
1 回目が妊娠8週頃とした場合、受診回数は合計14 回くらいになります。
妊婦健診 – 厚生労働省
そして妊婦健診は毎回時間がかかります。
待ち時間が長かったり、健診も色々やることがあるので場合によっては半日〜1日潰れる場合も。
後半になるとモニターをつけるので滞在時間もさらに長くなります。
今より稼働時間が明らかに減りますので、注意しておきましょう。
クライアントにはいつ伝える?
これは自分の体調やクライアントとの信頼関係にもよります。
私自身は安定期に入った5か月でご報告をしました。
また産前休暇のこと、産後いつから復帰するかもお伝えしました。
お会いできる方は直接、そうでない方にはメールでしました。
※結構メールって読まれてない(流し読み)のことも多いので、署名欄に以降は産休のことや今後のお仕事のことを必ず入れていました。
(私は2月が予定日だったので・・・)
2~3月は完全休業とさせていただきます。
復帰は4月を予定しておりますが、しばらくは「育休」と表向きさせていただきご新規のお仕事はお受けしない予定です。
また様子を見てお知らせさせていただきます。
↑
こんな感じでお伝えをしていました。
あくまで私の事例です。
体調が優れない方は、早めにお伝えしてもいいと思います。
フリーランスの妊娠・出産〜お金のこと(貯金・扶養・固定収入等々)〜
貯金はしておくに限る!!!
文字通りですが、最低限の担保は確保しておくと安心です。
私の場合は、子供の幼稚園や習い事の分を払っているので1年分を先に家の口座に移しました。
先取り貯金と同じだね。
できれば産後は、配偶者の扶養に入れるよう仕事を調整しよう
特に私が気をつけるべきだと思うのは「社会保険上の扶養」です。
扶養控除には、『税制上の扶養』と『社会保険上の扶養』の2つがあります。
税制上の扶養控除は、所得税や住民税の控除や、配偶者控除・配偶者特別控除に関するもの(配偶者控除・配偶者特別控除の詳しい解説は下記)。社会保険上の扶養控除は、健康保険や年金に関するものです。
\こんな便利なサイトがありました!/
個人事業主の税金をパッと計算|保険料や手取りもシミュレーション | 税金・社会保障教育
このサイトで計算してみると・・・
(例)所得(年収から経費を引いたもの)が140万円の場合
→社会保険(国民健康保険+国民年金)
約30万円
※あくまで概算です(2020年4月現在)
これを産後(収入が減ると仮定)支払うとなると結構な負担ですよね。
妊娠がわかった時期にもよると思うのですが、できれば妊娠がわかった時点で仕事はセーブした方が安心でしょう。
扶養範囲の金額や決まりは、配偶者の加入している健康保険で異なることがあります。できれば事前に確認しておきましょう。
これがあると安心なものなど
まずできれば構築しておくとオススメなのが自動収益化システムです。
例えば自動販売機的に売れていくものですと・・・
- ダウンロード商品
- パッケージ講座
- LINEスタンプ
- イラストなどの素材
等々
あとはやはり収益化できるブログです!
- Googleアドセンス
- アフィリエイト報酬
といった広告収入。
これらと同時に集客システム(産後復帰した時のため)も作ることができれば、だいぶ安心材料が多いかなと思います。
こういったものは、一朝一夕でできるものではなく構築するのは大変です。
ただかなり気持ち的にも楽かと。
ちょっとマニアックな話になりますがブログ運営は、SEO対策やwebマーケティングを学ぶには一番の方法です。
もっと早く頑張ればよかったと大後悔しましたが(苦笑)
また継続的にお仕事が発生する職種の場合(毎月のサポートや顧問契約等々)、自分が倒れた時に頼れるパートナーを見つけておくことも必要かもしれません。
私は結局見つけられなかったのですが、万が一の時に仕事をお願い出来る人がいると安心だなと感じました。
フリーランスの妊娠・出産〜産後はいつ復帰する?〜
産後復帰いつする?何が一番大切なのかちゃんと考える
産後の復帰、フリーランス女性は皆さんめちゃくちゃ早いですよね。
私も結局2か月でしましたが、その直前までうつ気味で実はもう辞めたいとか思ってしまった時もありました。
産後休暇ゼロとかいう話も沢山聞きます。
産後の体の状態をご存知ですか?
「産後のお母さんの体は、ゆっくり休めるのが大事」。これは誰もが知っていることだと思います。産婦人科医としても、妊娠・出産を経たお母さんの体の回復期間として、最低でも3週間はできる限り家事・育児を任せてゆっくりしてくださいとお伝えします。
産婦人科医・医学博士である宋美玄先生もこのようにおっしゃっています。
「全治1か月の交通事故に遭った状態」と私は助産師さんに教えてもらいました…。
そのためやはり産後1か月は寝たきりが基本です。
視力もすごく落ちやすく疲れやすい、そんな中、赤ちゃんのお世話が加わりずーっと授乳したり夜中もぐっすり眠れません。
個人的には、フリーランスも産後休暇&育休はできれば取るべきだと思っています。
(会社員のママ友なんて2年くらい取ってる・・・)
正直動かないと収入も仕事もないフリーランス。
でも赤ちゃんのこと、ご自身のこと何が今自分に取って大切か、今一度自分自身に聞いて見ましょう。
「病院のベッドでパソコンを開く」
これってかっこいいことなの?と私は疑問でした。
(もちろん致し方ない場合もありますし、気分を害す方がいらしたら申し訳ありません)
なので私は「2か月は連絡も基本できません」と前々からお伝えし、そのためにできるだけの準備を。
SNSも辞めて極力赤ちゃんと家族とゆったり過ごすようにしました。
それでも対応は何件かすることがありました。
SNSをうっかり開いてしまった時は、情報の多さにめまいが…
SNSについても考え方は人それぞれですが、個人的にはお休みすることをおススメします。
でも、「自営業」を選択したからにはやはり会社員と全く同じというわけにはいきません。
待ってくださっているお客様もいます。
↓↓↓「ブスのマーケティング戦略」(これ大好きな本!)で有名な税理士の田村麻美さんのブログ
ここまで覚悟があるってすごい。
色々考えさせられました。
私も色々ありましたが、大好きなお客様が「おかえりなさい」って言ってくださったのには嬉しくて泣きました。
産後できるだけ無理のない仕事の仕方とは?
これは業種によって全然違うのでなんとも言えませんが・・・私なりに考えた対策です。
- 時間や期限の決まった(あっても余裕あり)仕事は極力しない
- 自分がめちゃくちゃ動く仕事(エネルギーをすごく要するもの)は避ける
です。
私の場合は「webデザイナー&コンサルタント」なのですが、いわゆる「制作」という大きな仕事はしばらくしないことにしています。
デザインを作る場合も、定期でサポートさせていただいているお客様が少し必要になったものや追加・修正といった程度にさせてもらっています。
また、ホームページのメンテナンスやブログ更新といった毎月契約でさせていただいている業務は赤ちゃんをお世話しながらもやりやすいので大変助かっています。
あとは、ある程度決まったテンプレートがある仕事や、決まった形のオーダーの製作なんかはとてもやりやすいですよね。
収入の柱を増やすという意味でも、多大なエネルギーを長時間注がなくてもできるお仕事を見つけておくことをオススメしたいです。
仕事は仮に一瞬なくなってもスキルはなくならない
「今休んだら一生戻れないかも」
そう不安になる方がほとんどだと思います。
もちろん私もそうでした。
でも大丈夫。
必ず復帰できます。
培ったスキルや経験は一生ものです。
また産前忙しかった方は、こんな産休・育休の過ごし方もあります。
- 勉強をしてスキルを上げる
- ブログやyoutubeなどの資産を育てる
とか。
できることは沢山あるわけです。
だから絶対無理しない、焦らない。
ちゃんと戻る場所はあしますし、出産で気持ちが大きく変わることもあります。
そして赤ちゃんって本当に1日1日成長します。
特に新生児なんて毎日顔が変わります。
赤ちゃんの0〜1歳って人生で一番成長するらしいです。
「私の一年なんてちっぽけ。この子との日々を大切にしたい!」
・・・とめちゃくちゃがむしゃらに働いてた私ですが、今はそう思っています。
フリーランスの妊娠・出産〜妊娠出産は奇跡!そして何があるかわからない〜
妊娠出産は本当に素晴らしいものです。
でも命の危険と隣り合わせです。
女性にとっては大仕事です。
何があるかわかりません。
安定期なんて本当はないのです。
これは私の場合ですが…
一人目の時は切迫早産で8か月で寝たきりに。
二人目の時はお腹の中で小さな異常が見つかり、気が気じゃなかったり実は産後うつ気味になったりもおしました。
正直こればかりは自分では予防やコントロールはできません。
こう言った危険があると自覚して、お仕事をしつつ産後のことも考えていくことをオススメします。
「ホルモン」には誰も勝てないんだな。
そんなやばいの?って気になる方は当時の気持ちを綴ったnoteも読んでみてね
↓↓↓
産後世界が変わってしまった、振り出しに戻ったフリーランス3年目
フリーランスの妊娠出産・まとめ
最後にしつこいですが、妊娠出産は大仕事です。
ママの体はすごく変化します。
しかし「フリーランス」はお金も仕事も体も自分で守らないといけません!
- フリーランスの産休と育休はない。
もらえるのは42万円のみ。 - 妊活から妊娠初期:つわりやヤバイ!
- 妊娠中の仕事:妊娠中は戦闘力50%&妊婦健診に注意
- クライアントには体調を見て早めに伝える
- 貯金はしておくに限る!!!
- 産後は、配偶者の扶養に入る
- 自動販売・収益システムがあるとベスト
- 産後の復帰はよく考えて
- 仕事はなくならない、焦らない無理しない!
どんなことが予想されるのか?を知っておくだけでも違います。
そして何よりも自分と赤ちゃんを大切に。
いつその日が来ても困らないよう、正しい知識とお金の不安を身につけ少しでも不安を減らせたらいいのかなと思います。
でも今後妊娠・出産の可能性があるフリーランスの方に届けば嬉しいです。
出産も子供も本当に素晴らしいです。
私もいつもパワーをもらって日々頑張れています!